こんばんは~。春が来た!と思いきや、この一週間は
寒そうですね。皆様体調崩さないようお過ごしください。
地域おこし協力隊って、様々な目的でブログを書いている人が
多いと思うのですが、私が検索するキーワードで
よくヒットするのが、現在大鳥でフリーランス(ご本人は
どちらかというとフリーターと謙遜されてましたが)を
されている鶴岡市大鳥の田口ひろきさんのブログ。
先日は「おばあちゃん×なりわい」で調べたらヒットした。
今日は「地域おこし×うつ病」で調べたら出てきた。
あ、私はうつ病ではありません(念のため)
だからどうというわけではないのですが、
地域おこし協力隊に私より4年早くなっていて、
いろいろな経験・苦労をされてきた
田口さんの考え方や生き方というのは非常に興味深く読ませていただいてます。
先日、その田口さんとお会いする機会があり、購入させていただいたのが
「大鳥の輪郭」という冊子。2016年4月に発売された
イラスト以外全て田口さんが作成されたという本。
(イラストをした方も地元で活躍されている方)
大鳥という鶴岡市の奥地に位置するこの町は、
狩猟・採集文化が根強く残っているものの
人口減少・高齢化が激しく進み、
2015年に43軒83人となっているそう。
この本は、その大鳥の人々の歴史・文化・暮らしを
綴ったもの。販売するための雑誌ではなく、
「痕跡を記すための本」といえるのではないかと思います。
だからこそ、飾り気はなく(イラストや書き方は私たちでも
わかるように書かれています)、ありのままの大鳥を
写そうとした田口さんの思いが伝わってくるような内容。
こういう本って、本当に貴重だと、地域おこし協力隊になって
少し経った今だからこそ思います。
実際、記録する人がいなくて歴史がわからなくなってることって
たくさんあることを知った。
実は、田口さんには10月に一度大鳥に行ってお会いさせていただいている。
その時は、既に任期を終え、定住している先輩に会える、
どんな人なんだろうという興味だけでついていかせてもらった。
「大鳥の輪郭」についてもそこで知ったけど、
その時は「へ~、本書いてるんだ。すごいな」くらいにしか
思わなかった。なぜ、この記録を残す必要があったのか、
どのような記録なのか、そこにどんな苦労があったか・・・とかは。
印象的だったのは、「この町には今〇〇人いて、
数年後には〇〇人になってしまう」と人口数がリアリティであったこと。
地域おこし協力隊の任期は基本3年。
その任務は、様々で、最近は課題解決型でより具体的に
なっている募集の仕方が多い。
将来を考え、生業を立てる方法ももちろん生きていく上では大切だけれど、
地域の暮らしを形に残す、伝える手段を本に・・・というのは
なかなか簡単にできることではないと思う。
「鶴岡市の小学校に配布すべき」とコメントしている人がいて、
ごもっとも、と思うくらい、
いや、庄内地方全世帯に配布してほしいと思うくらい、
心に残る一冊。興味ある人は読んでください。
私も庄内町、立谷沢地区をもっと勉強しよう。
せばの。(ひろろーぐ風)
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